【欧州サッカー18/19】今シーズン観るべき注目クラブ10選を紹介
ワールドカップが終わり、ヨーロッパのリーグも開幕からおよそ1ヶ月が経過しています。新たな監督を迎えたクラブ、新たな補強をしたクラブの色が徐々に見られるようになってきました。
ワールドカップ以降、サッカーに興味、関心を持ったけれど、ヨーロッパだとどこのチームの試合を観ればいいのか分からない。また、今シーズンの注目するべきクラブはどこなのか。
そんなあなたに今シーズン観るべき注目クラブを紹介していきたいと思います。
それではいきましょう。
Contents
■ リヴァプール / イングランド
昨シーズン、チャンピオンズリーグで準優勝したクラブです。
僕自身、10年以上観続けている大好きなクラブで、今シーズン最も注目するべきクラブであると思っています。
ユルゲン・クロップが監督に就任して彼の戦術が浸透し、昨シーズンはそれが結果に結びついてきました。そして、今シーズンはポジションごとに的確な補強をし、さらにクロップの目指すサッカーを表現できるだけのメンバーが揃っています。
今シーズンこそはプレミアリーグを制覇してもらいたいと思っています。
■ チェルシー / イングランド
マンチェスター・シティを率いるペップ・グアルディオラと並び称されるマウリツィオ・サッリが率いるクラブです。
先シーズンまでナポリでポジショナルプレーを基に素晴らしいサッカーを見せてきたサッリがチェルシーで新たな戦いに挑んでいます。
エンポリ、ナポリと多くの人々を虜にしてきた名称がイタリアを離れイングランドの地にやって来ました。
ペップとともに現代のフットボールを牽引するサッリがイングランドでどのようなフットボールを表現するのか。
チームとしてオーガナイズされ、攻守にアクションを起こし続けるサッリのフットボールは実に美しい。
今までやってきたことをどのようにプレミアリーグにフィットさせ、変化を加えていくのか、見所は満載のクラブです。
■ トットナム / イングランド
昨シーズンのメンバーから補強をせずに今シーズンを迎えたことも話題となったクラブです。
補強こそありませんでしたが、昨シーズンの主力メンバーが全員残留させることに成功しているため、昨シーズンから積み上げてきたものを継続して発揮できるというポジティブな面もあります。
ポチェッティーノ監督がチームを率いるようになり、15/16シーズンには3位、16/17シーズンには2位、17/18シーズンには3位と、素晴らしい成績を残し、優勝争いを演じるクラブへと一気に成長してきました。
前線からプレッシャーをかけること、チームのためにハードワークできる選手、若手選手の起用、スピード感のあるカウンターや、ショートパスを繋ぎながらの攻撃など、柔軟な戦い方ができるのがポチェッティーノ監督の戦術の特徴でもあります。
今シーズンこそ、悲願のリーグ制覇に向けて、どのような戦いを見せるのか注目のクラブです。
■ ホッフェンハイム / ドイツ
新進気鋭の若手指導者として注目を集めているナーゲルスマン監督が率いるクラブです。
ナーゲルスマン監督は若干31歳の若さで監督に就任すると、長年リーグの中位から下位に位置していたクラブを16/17シーズンに4位でクラブ初のヨーロッパチャンピオンズリーグへの出場権を獲得。そして、17/18シーズンには3位とクラブを大きく躍進させました。
スカウティングやデータ分析にも力を入れており、ヨ―ロッパの中でも最先端のクラブの一つとも言えます。
16/17シーズンにリーグ4位という成績を残しましたが、そのシーズンの主力3人(ヴァーグナー、ジューレ、ルディ)を揃ってバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれてしまいました。それでも、17/18シーズン(昨シーズン)には、それを上回るリーグ3位という成績を残しました。
ここにもスカウティング、データ分析の力、そして何よりもナーゲルスマンの力量が表れています。
来季からはライバルチームであるライプツィヒで指揮を執ることが決まっていますのでホッフェンハイムで指揮を執るラストシーズンとなります。
■ RBライプツィヒ / ドイツ
飲料メーカーであるレッドブルをスポンサーに、2009年に発足したまだクラブとしての歴史が浅いクラブです。
クラブの方針として、若手選手の起用が優先されており、若手選手以外の獲得はしないクラブでもあります。それは若手の方がクラブのやり方、戦術に適応させやすいという理由があります。
前線からの連動した守備
非常に高いインテンシティと組織としてのまとまりを武器にドイツで旋風を巻き起こしているクラブです。
16/17シーズンには1部昇格1年目ながらリーグ2位という成績を残し、クラブ初となるヨーロッパチャンピオンズリーグへの出場権を獲得した。
ドイツ国内においても異端とも言えるクラブの挑戦から目が離せない。
■ シャルケ04 / ドイツ
ここ数年、監督交代が相次いでいる名門クラブであるシャルケ04。
そんな名門クラブの復権を託されたのが、若干33歳のドメニコ・テデスコ監督。
3-4-2-1をベースにしながら、リトリート気味に守備を始め、決め事に沿ってボランチの1枚がボールホルダーに対して出ていきます。
前へ出て行くタイミングはチームとして共有されており、狙いを持ったプレッシングはパスコースを遮りながら、連動して寄せていくのです。
つまり、センターバック3枚とボランチ2枚が中央を固め、両ウイングが両サイドをケアするという戦術です。
そこから攻撃に転じる際には少ないタッチで相手の最終ラインの裏を狙うというスピード感のあるカウンターも持ち合わせています。
ホッフェンハイムを率いるナーゲルスマンと共にドイツで注目の若手監督が率いるシャルケ04も注目です。
■ ヴェルダー・ブレーメン / ドイツ
今シーズン、ケルンから移籍してきた大迫勇也選手が所属するクラブです。
ブレーメンを率いるのは、35歳のフロリアン・コーフェルト監督。
プロサッカー選手としての経歴はありませんが、ブレーメンの下部組織で10年以上に渡り、指導を行なってきた人物です。
戦術的に優れており、実に組織的なサッカーを展開しています。
ビルドアップから、ファイナルサードでの崩し、守備に至るまで、とても整備されている印象を受けています。
■ セヴィージャ / スペイン
今シーズンから、パブロ・マシン監督が就任したセヴィージャ。
パブロ・マシン監督は、16/17シーズンには当時2部だったジローナを見事に1部昇格に導き、翌シーズンには1部残留を果たすなど確かな功績を残している。
システムは3バックを基本とし、緻密な戦術を駆使する監督である。
ジローナがシティグループの傘下となったために、将来的にはマンチェスター・シティで指揮を執る可能性も想定していたが、セヴィージャでの新たな挑戦を選択した。
残留が明確な目標であったジローナから、戦いの場を名門クラブであるセヴィージャへと移したパブロ・マシン監督にも注目しながら、セヴィージャの戦いを追っていきたいと思う。
■ アヤックス / オランダ
オランダの注目クラブはエリック・デン・ハーフ監督が率いるアヤックスです。
エリック・デン・ハーフ監督は実に独創的な監督であり、バイエルン・ミュンヘンのユースを指揮した際には、当時トップチームを率いていたペップ・グアルディオラから多くのことを吸収しています。
ユトレヒトを指揮した際にはグアルディオラのエッセンスも取り入れながら才能を発揮していきました。
そこでの力が認められ、アヤックスに引き抜かれる形となり、アヤックスの監督に就任しています。
オランダの伝統である【4-3-3】に拘らずに、オランダサッカーに変革を起こし、新たな風を吹かすそんな監督です。
今後、名将と評される日もそう遠くないであろうと思います。
■ FCナント / フランス
フランス・リーグ・アンではポルトガル人のミゲウ・カルドーゾ監督が率いるFCナントに注目です。
ポルトガルではジョゼ・モウリーニョを筆頭に選手としての経歴は無くとも、指導者として素晴らしい才能を発揮する監督が次々と出てきている国でもあります。
ミゲウ・カルドーソ監督もその一人です。
彼も選手としての経歴はありませんが、監督として指揮を執っています。
昨シーズンはポルトガルリーグでリオ・アヴェというクラブを指揮していました。奪ったら縦へ。そのスピード感が特徴でもあるポルトガルでは珍しいポゼッションスタイルで勝負を挑み結果を残し、今シーズンからFCナントへ引き抜かれる形となりました。ミゲウ・カルドーソ監督のフランスでの新たな挑戦にも注目です。
※2018年10月3日にFCナントはミゲウ・カルドーゾ監督を解任し、後任として元日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチ氏の監督就任を発表しました。
選手時代にプレーしたFCナントへ監督として戻ってきたヴァイッド・ハリルホジッチ監督の手腕にも注目です。
■ 最後に
いかがだったでしょうか。
今シーズン、これらのクラブに注目して欧州サッカーを観戦してみてはいかがでしょうか。
まだまだ紹介したいクラブはたくさんありますが、今回は10個のクラブを紹介させていただきました。
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