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【コラム】“東海オンエア”を見ていて感じるリスペクトとプライド。普通でいることの異端さ『YouTuberという職業、生き方』

投稿日:2018年10月22日 更新日:

 

 

 

【コラム】“東海オンエア”を見ていて感じるリスペクトとプライド。普通でいることの異端さ『YouTuberという職業、生き方』

 


動画という媒体が世の中に浸透し始めてから僕らの日常は変化してきた。スマホひとつあればどんな時でも気軽に触れられる。その手軽さゆえに多くの人の生活に欠かせないものとなっていった。

 

 




 

本来の目的と一人歩きする数字

 

 

その一方で一時期、収益の面だけが一人歩きしている。そんな印象を受けることもあった。自分たちの作品や自分たちのやりたいことを発信するということが最もプライオリティが高いはずだが、それよりも数字に重きを置き、稼ぐための動画をアップロードするといった配信者も増えている。

 

僕はそういった動画に関心はなかった。さらに言えば、そこにプライドやリスペクトを感じられなかった。裏を返せば、自分たちの作品にプライドがあって、そこへのリスペクトがある配信者の動画は観ていて楽しく、興味深いのだ。

 

 

一貫したスタンスが異端さに繋がっている

 

 

そんな中でもトレンドに飛びつくことなく、自分たちの信念を貫いている一つのグループが”東海オンエア”だ。

動画をアップし始めた当初から今まで彼らのスタンスは一貫している。音楽でも、芸術でもそうだが、作者のテーマや、そこへのリスペクト、一貫した筋が通っていなければ、作品の説得力や納得感がなく、陳腐なものになってしまう。

そういった意味でも東海オンエアというグループは異端なのかもしれない。というよりも、周りが左右へと揺さぶられている分だけ、彼らのやっていることの正しさや、説得力が相対的に増しているのかもしれないと感じる。

 

 

比較されること自体がテレビ業界の衰退を顕著に表している

 

 

YouTubeというものが世間で認知されるにしたがって、なにかとテレビとYouTubeというものを比較対象にされるようになった。テレビ業界の方々からは視聴率の低下も相まって批判的な発言が多くみられた。

特に年齢層が高くなるにつれて嫌悪感を示す傾向にあると感じた。

そもそもその比較対象にすること自体がお門違いで、その発言のひとつひとつがテレビ業界の衰退を顕著に表しているということに気づいていない事が滑稽にすら思えた。

 

しかし、最近ではYouTubeは儲かるという上部だけを汲み取って、芸能人の方々もYouTubeに進出し、動画をアップしている。

芸能人の方の動画を一度くらいは観たことのある方も多いのではないでしょうか。そして、多くの皆さんも感じていることでしょう。

それらの多くが面白くないと。紛れもなく僕もその一人。

 

(下に続く)↓↓↓

 



プラットフォームやパイオニアへのリスペクトの有無

 

 

何で面白くないのかと考えていたところ、メンバーの一人である”虫眼鏡”さんが小説家の朝井リョウさんのラジオにゲスト出演した際に、朝井さんの言葉はとても納得感があった。

 

「テレビ業界の人はテレビの中に憧れの存在がいて、あの人のようになりたいと思って、その業界に入っている。それはYouTubeも同じことで、YouTubeな中に憧れの存在がいて、そこへのリスペクトがあった上で活動しているという事が大前提である。」という旨の話をされていて、一理あると思った。

YouTubeでリスペクトを持った上で活動している多くのYouTuberに対して、多くの方々は何のリスペクトもない状態で収益面だけに飛びついた。その違いが最も顕著に現れているのだと。

 

彼らの根底にはリスペクトがある。そして、自分たちの作品に対するプライドが感じられるのだ。再生数云々というより、自分たちが納得できる作品を作りたいという気概が彼らから強く感じる。彼ら6人の中の良さだけでなく、作品に対する熱量が過去の彼らを支え、これからの彼らを支えていくことだろう。

 

 

日常の延長線上に動画、そしてYouTubeが存在している

 

 

彼らを観ていて感じるのは、取り繕わないということ。画面越しに観ているだけなので、彼ら6人の日常など知る由もない。しかし、それは十分すぎるほどに伝わってくる。

カメラを目の前にすれば、取り繕ってしまうのが普通だと思う。まして、誰もが観ることができるプラットフォームにアップロードするのだ。登録者350万人超を抱えながらも、普通でいる。それは彼らの日常の延長線上にYouTubeというものが存在していることを意味している。

取り繕うことなく、普通でいることが東海オンエアをYouTuberの中において異端だと感じる理由の一つなのだと感じる。

 

これから先、テレビ業界はインターネット業界に喰われていくことだろう。それは、インターネット業界への参入などを意味し、ライバルは増えることになるだろうと予測できる。

そこでも、やはり異端であることは強みになるはずだ。差ではなく違いが重要な意味を持つのだ。異端さが圧倒的な個性になる。


今日の動画でも彼らは”真剣に遊ぶ”。

それが”東海オンエア”の武器であり、素顔でもあるのだから。

 

 









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◆ Kei (@s21cd4869)

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